▽もしも、私が関西空港の社長なら、「おもてなしロボット」は採用しません。



今日、仕事が終わって、のんびりと今日(2015年6月14日)の産経新聞を読んでいたら・・・

非常に腹が立つ記事がありました。いや、別に新聞社が悪いわけではありません。その内容に腹が立ったのです。もっと言えば、こういうものを「おもてなし」と呼んでいいのか!という、東京の空港の安直な考えです。

その記事は、こちら

なんでも、外国人の来日客向けに、羽田空港・成田空港では、"おもてなしロボット"が外国語で道案内をするようなことを目指しているそうです。それを、私の地元の大阪泉州にもある関西空港にも採用を持ちかけているとか・・・。

"もしも、私が関西空港の社長"なら・・・

「ロボットとしての機能性は認めるものの、これを"おもてなし"と言ってはならない。日本本来の"おもてなし"とは機械任せの単純作業のようなものではない。このロボットが"おもてなし"と呼ばれるのであれば、東京オリンピックのときにアピールした日本の"おもてなし"とはかけ離れたものであり、来日した外国人のほとんどは落胆するであろう。」

と言います。

「パワードスーツ」ようなロボット利用は大賛成です。そういった人の力では限界のあるところに利用されるのが、本来のロボットの姿だと思います。

私自身、英会話スクールを経営している関係上、単純作業ならともかく、大事な接客をロボットにやらせるのは、「外国語習得をサボっている日本人の悪癖」と思います。そして、本来の"外国人へのおもてなし"とは何か?と考えた場合、次のような形が理想だと思います。

たどたどしい英語・中国語・韓国語でも構わないから、日本人ができる範囲で学習した上で、外国人のお客さんを招いて、また、その反面、日本に来る外国人にも、多少なりとも日本語を勉強してもらうこと。その上で、お互い意思疎通は最初は難しいかもしれないけど、お互いに、たどたどしい外国語を使いながら理解しあえて、その上で、日本の食事・文化・観光地・慣習などに触れてもらうこと。こういった形が、本来の外国人への"おもてなし"ではないのか?と思います。

決して、機械任せにしてはならない大事な領域が、"おもてなし"だと思います。ロボットに代用させる"おもてなし"などあり得ない。『"おもてなし"とは、人と人とのコミュニケーションがベースになっていなければならない』と私は思います。その上で、日本人古来の細やかな対応・気配り・思いやりがその応対に現れてこそ、"日本のおもてなし"になるのではないしょうか?

もっと人工知能の研究が進んで、こういった精神的な領域までロボットが対応できるようになるかもしれません。でも、所詮は機械です。機械は、「人間を補助すべきものであり、人間を代用するものではない」はずです。もし、"おもてなし"という行為を機械に代用させるのであれば、極論すれば、「人間の退化」です。

たとえば、「商品を買って不具合が出たので、メーカーにクレームの電話をした。」とします。そういうときに、しかるべきプロフェッショナルの人間が細やかな応対をするのではなく、マニュアル通りの機械音声が応対したとしたら、顧客のあなたはどう思いますか?例え、その機械音声の応対が正しいものだとしても、「なんと、クレームに対して、思い入れ(おもてなし)の無い会社だろう。二度と、こんな会社の商品は買わない!」と思いませんか?

いろいろな期待を膨らませて日本にやってきた外国人の"おもてなし"をするのは、ロボットではなく、日本人がやるべきことでしょう?

単なる通訳ロボットを、"おもてなし"と呼んでは、日本語の"おもてなし"が軽薄な言葉になってしまいます。東京オリンピックのときにプレゼンした人に申し訳ないと思うのです。ロボットが担当するのであれば、"おもてなし"ではなく、単なる「案内係」と呼んで欲しい。

ちょっと、過剰反応し過ぎたでしょうか?

もしも、こういった"おもてなしロボット"が地元の関西空港に配備されるくらいなら、本当の"おもてなし"の対応ができる人材育成に、利益度外視で、英会話スクールGiテックは協力します。ただ、英語限定ですが。(笑)

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